人気ブログランキング | 話題のタグを見る

not in the log. JG3JLC/JO4KBY/NN1X

DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用

DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用_e0195647_07294306.jpg
NN1X Santa Cruz CAからです。
DV Hotspotを使ったD-Starリフレクターへのアクセスが出来るようになり、運用の仕方もだいたいわかりました。ID-31plusはUS仕様(ID-31A)ではなく日本仕様ですがDV Hotspotとの交信は433MHz台なので問題ありません。
日米はもちろん海外局同士のQSOのタヌキワッチも出来るので、これは楽しめますね。

DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用_e0195647_18223994.jpeg
-----
購入〜セットアップの手順を書いておきます。
1)MMDVMの注文
私はeBayで組み立て済みの完成品(DV基板、Raspberry Pi、OLEDディスプレイ、アンテナ、ケース、Pi-Starインストール済の8GB microSDカード)を購入しました。amazon(日本のサイト、米国のサイトでもどちらでも)、中国のAliexpressでも購入できるます。

2)セットアップ開始
セットアップのためにはPCおよびWiFiルーターに接続する必要がありますが、私が購入したMMDVMのRaspberry Pi Zeroには有線のネットワーク端子がありません。WiFiのみです。
そのため電源を入れる前に、装着されているMicro SDカードに予めWiFiの接続情報を書き込んでおく必要があります。
Pistarのサイトの「Pi-Star WiFi Builder」のページで、接続するWiFiネットワークのSSIDとパスワードを入れ、送信ボタンを押すと「wpa_supplicant.conf」というファイルが作成されますので、PCにダウンロードします。そしてこのファイルをMicro SDカードの「Boot」上にコピーします。
DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用_e0195647_16091088.png
3)電源ON
MMDVMには電源スイッチはありません。MicroUSB端子が2つ並んでいますが右側の端子から電源を供給(スマホ用のUSB充電アダプタや外付バッテリーで)してやると2分くらいかけてソフトが起動し、ディスプレイに「MMDVM」のロゴが表示されるようになります。

4)Pi-Starの設定画面へ
MMDVMを接続した同じネットワーク内にPCも接続します。ブラウザを起動してURL欄に「http://pi-star.local」を入力し、
ユーザー:pi-star パスワード:raspberry で設定画面(Dashboard)に入れたら、「Configuration」をクリックします。

5)設定画面(Configuration)で

DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用_e0195647_16525522.png
DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用_e0195647_16503177.png
というような感じで設定してあります。デフォルトのリフレクターをREF076Bとしてありますが、接続するリフレクターはリグ側で切り替えていくことができます。
私はD-starしかありませんが、DMRやC4FM(YSF, Fusion)モードを使われる方はそれぞれの設定が必要です。
(****日本国内では周波数の設定はバンドプランに従ってください。また「無線設備」としての申請も必要です。***)
なお、Pi-Starのバージョンは購入時に3.4.11がインストールされていましたが、2018.10現在は3.4.16が最新です。このページにアップデート情報があります。
これで、MMDVMの設定は完了です。出力10mWのミニリピーターですね。


6)リグ(ID-31plus)の設定
内蔵のMicroSDカードに、必要な情報を書き込み、それをリグにインポートします。
MicroSDカードの「ID-31」→「Csv」→「RptList」の中にアイコムのサイトからダウンロードした「31P_WwRpt180829.csv」などのリピーターリストを入れておられると思います。このcsvファイルをMsExcelなどで開いて、最後の行に、セットアップしたMMDVMの情報を書き込みます。
DV Hotspotを使ったD-Starリフレクター運用_e0195647_17180430.png
グループ名や地名(リピータ名)は任意でかまいませんが、大事なのは
Repeater Call Sign:8文字目にBなど
Gateway Call Sign:8文字目にG
Dup: DUP-     (→これが肝心らしい)
Offset:0       (→これが肝心らしい)
Mode: DV
とすることかと思います。

「ID-31」→「Csv」→「YourMemory」には普通なら個人局データを書き込むのですが、ここにリフレクターのリストのデータを作成しておくのだとJE4SMQ三谷OMに教わりました。デフォルトでメモリされている「ICOM ARC」「ならやま自動応答」などのデータを一旦MicroSDカードにエクスポートすると「Your20181011_01.csv」という名称のcsvファイルが生成されるので、これをExcelで開き、続いて
Name:CQCQCQ Callsign: CQCQCQ
Name:切断 Callsign: U (8文字目にU)
Name:接続情報 Callsign: I (8文字目にI)
Name:EchoTest Callsign: E (8文字目にE)
続いて
Name:REF076A
Callsign:REF076AL (Lをつけるのが肝心らしい)
という感じでリフレクター名とモジュールを記入していきます。
こうして、書き込んだSDカードの2つのデータをID-31plusにインポートします。

7)運用
ID-31plusのDR画面(DVモード)から
FROMセンタクの設定で、リピータリストから6で設定したMMDVMリピータを選択します。設定した周波数とコールサイン、ゲートウェイがセットされます。
TOセンタクの設定では、「個人局」のリストから、リフレクターとモジュールを選択します。
これでPTTを押してカーチャンクすると、MMDVMを経由してリフレクターに接続されます。(Link to REF076alphaなどとと音声ガイドと画面メッセージが出ます)
リフレクターに接続されたら、「ワッチ状態」になります。(他局のCQや交信が聞こえてきます。)コールや応答、CQを出す際にはTOのところを「CQCQCQ」に切り替えてPTTを押します。

TOセンタクの設定で「Reflector」を選択して運用することもできます。「Link to Reflector」→「ダイレクト入力」と進むと「REF001AL」から、数字とモジュールを変更して選択することができます。
これもPTTを押してカーチャンクすると、MMDVMを経由してリフレクターに接続されますし、一旦、接続された後は「Use Reflector」に切り替えて運用します。

MMDVMのディスプレイにはリフレクターに送信している局、接続コマンド(カーチャンク)を送った局のコールサインが表示されます。
またそれぞれのリフレクターには「ダッシュボード」と呼ばれる接続状況を示すWEBサイトが公開されているので、現在の接続状況と時間軸で遡った利用状況がわかります。
日本の局がよく利用しているREF076のダッシュボードはこちらです。
http://ref076.dstargateway.org/

by jg3jlc | 2018-10-13 07:31 | D-star & DV Hotspot
<< ARRL VE Exam in... MMDVM/DV Hotspot >>



広島県廿日市市よりアマチュア無線のはなし。JG3JLC/JO4KBY/NN1X

by jg3jlc
最新の記事
TS-940S
at 2024-03-10 15:50
ロシアからは届く
at 2024-02-27 15:53
新年あいさつ
at 2024-01-02 23:27
UV-K5
at 2023-11-28 23:21
WWVH & BPM 10...
at 2023-11-26 19:01
カテゴリ
以前の記事
私の巡回リンク先
その他のジャンル
ブログパーツ
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧